ANAアメックスゴールドのデメリットを徹底解説!【こんな人は作っちゃダメ!】

ANAアメックスゴールドは、ANAマイラー(陸マイラーでANAマイルを貯める人)にとって非常にメリットの大きなカードです。
しかし、年会費も安くないですし、内容を理解して作らないと損をしてしまう可能性もあります。
この記事では、「こんな人は作っちゃダメ!」ということをテーマにANAアメックスゴールドについて解説をしていきたいと思います。
Contents
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのデメリット
ANAアメックスゴールドにも、デメリットがあります。
主なデメリット一覧は下記の通りです。
- 年会費が高い(特に家族カード)
- アメックスブランドは海外決済に弱い
- プライオリティパスがない
- レストラン1名無料サービスがない
特に、プライオリティパス、レストランサービスはプロパーのアメックスゴールドには付帯されているので、この辺がなくなっているのは残念な部分です。
また、年会費を超えるベネフィット(利益、恩恵)を受けられる方にとっては、それほど年会費は高くないと言えますが、受けらる状況に無い方にとっては、デメリットといえます。
さらに、注意が必要なのが家族カードの発行です。
本家「アメックス・ゴールド」では、家族カードの発行は1枚目の年会費は無料で発行が可能で、2枚目以降から12,960円となりますが、ANAアメックスゴールドでは、家族カードの発行につき15,500(税抜き)も年会費がかかってしまいます。
入会キャンペーンで大量にマイルを獲得ができる状況であるなら、配偶者の方は、本会員として発行する方がメリットが大きいと言えます。
こんな人は作っちゃダメ!
ANAアメックスゴールドを作ることをオススメしない方はこんな人です。
- 貯めたポイントをマイル以外で使いたい方
- キャンペーンポイントを獲得できるほどの決済をしない方
- ANAの航空券を買わない方
- 海外の空港ラウンジを使いたい方
- 電子マネーでポイントを得たい方
- JALが好きな方
です。
これから、一つずつ解説していきたいと思います。
貯めたポイントをマイル以外で使いたい方
ANAアメックスゴールドで貯めたポイントは、アメックス系のサービスで一部利用が可能ですが、あまりお得な使い道ではありません。
基本は、ANAマイルに交換して、特典航空券の予約に使うのが最も価値が高くなります。
なので、ANAマイルに交換しない場合は、ANAアメックスゴールドを持つ必要はありません。
キャンペーンポイントを獲得できるほどの決済をしない方
ANAアメックスゴールドを作る理由の一つとして、新規入会で大量ポイント(ANAマイル)を獲得できる点があります。
時期にもよりますが、カード発行+所定の金額利用で50,000~70,000マイル程度が獲得できます。
このマイル数を決済金額で考えると500万円以上になりますので、このキャンペーンポイントの獲得はバカにできません。
ただ、キャンペーンポイント獲得には、所定の利用金額を決済する必要がありますので、この金額を利用しない場合、ANAアメックスゴールドを作るのはもったいないかなと思います。
ANAの航空券を買わない方
ANAアメックスゴールドは、ANAの航空券を購入した時のポイント還元率が3%と他のANA系ゴールドカードよりも高く設定されています。
ANAゴールドカードのポイント還元率比較表
カード名 | カード還元率 | ANA利用の還元率 | フライトボーナス | カード継続ボーナス |
ANAアメックスゴールド | 1% | 3% | 25% | 2,000 |
ANA VISAゴールド | 1% | 2% | 25% | 2,000 |
ANA Masterゴールド | 1% | 2% | 25% | 2,000 |
ANA JCBゴールド | 1% | 2% | 25% | 2,000 |
ANA ダイナース | 1% | 2% | 25% | 2,000 |
海外の空港ラウンジを使いたい方
海外の空港ラウンジサービスは付帯されないため、カード単体では海外のラウンジは利用できません。
ANAアメックスゴールドで海外の空港ラウンジを利用する場合、ANAの上級会員になってSFC(スーパーフライヤーズカード)を持って、スターアライアンス系のラウンジを利用するか、別にプライオリティパスが付帯されているクレジットカードを持つ必要があります。
プライオリティパス付帯の最も年会費が安いカードは「楽天プレミアムカード」になります。(年会費10,000+税)
ただ、楽天カードはマイルを貯めるのには適していないので、ラウンジ利用のために年会費の負担が増える部分をどう考えるかが微妙なところです。
国内空港ラウンジは、同伴者を含め2名まで無料で利用することができます。
国内空港利用ラウンジは下記の通りです。
※海外はホノルルだけ利用できます。
電子マネーチャージでポイントを得たい方
電子マネーチャージ・Pay対応が他のカードに比べると弱いです。
ANAアメックスゴールドは、楽天Edy・モバイルSuica・モバイルPASMO・SMART ICOCAにチャージはできますが、ポイントは得られません。
nanaco・WAON・PASMOには、チャージそのものができません。
プリペイド型電子マネーへのチャージでポイントを得たい場合は、ANAカードですとPASMOはANA TOKYUカードが年会費最安値ですし、ソラチカカードも有力です。楽天EdyやモバイルPASMO・SMART ICOCAには」リクルートカードが年会費無料でオススメです。
JALが好きな方
言うまでもありませんが、ANAアメックスゴールドは、ANAとの提携カードですので、JALマイルを貯めることはできません。
JALマイルを貯めるカードはJALカードを含めたくさんありますが、カードの付帯サービスとマイルの還元率を考えたら、圧倒的に「SPGアメックス」がお得です。
逆にANAアメックスゴールドを作った方が良い方
逆に、ANAアメックスゴールドを作った方が良い方は下記に該当する場合になります。
- 手っ取り早くたくさんマイルを貯めたい方
- 大きな買い物や支払いがある方
- 決済金額が大きい方
- マイルを無期限で貯めたい方
- SFC修行をする予定の方
- 旅行保険やカード付帯サービスを受取りたい方
ANAアメックスゴールドのメリット
主なメリットはこんなころかなと思います。
- 入会キャンペーンポイントが大きい
- ポイントの有効期限がない
- 前入金ができるので、カードの上限金額以上に使える
- 旅行保険や海外サポートなど海外旅行に強い
それでは、どんな方がANAアメックスゴールドを手にするとお得なのかについて解説していきたいと思います。
手っ取り早くたくさんマイルを貯めたい方
入会でのキャンペーンポイントが他社に比べて獲得しやすいため、手っ取り早くマイルを貯めたい場合はANAアメックスゴールドは最適なカードになると言えます。
ANAゴールドカードの入会キャンペーン一覧(2020年9月現在)
カード名 | ANAキャンペーン | カード会社 独自の キャンペーン |
利用条件 | 合計獲得マイル |
ANAアメックスゴールド | 2,000 | 63,000 | 3ヶ月で 70万円 |
65,000 |
ANA JCBゴールド | 2,000 | 30,300 | 期限内に 300万円 |
32,300 |
ANA Masterゴールド | 2,000 | ― | ― | 2,000 |
ANA VISAゴールド | 2,000 | ― | ― | 2,000 |
ANA ダイナース | 2,000 | ― | 集計期間中 60万円 家族カード・ ビジネスアカウント カード追加 |
55,000 |
大きな買い物や支払いがある方
キャンペーンポイントと話が被りますが、家族旅行の手配や大きな買い物(家電の買い替え、引越しなど)がある場合、多額の決済を行うため、キャンペーンポイントを獲得しやすくなります。
そういった大きな出費がある時には、ANAアメックスゴールドを作るのは、とても有意義な使い方ができます。
決済金額が大きい方
これは、ANAアメックスゴールドに限った話ではありませんが、アメックスは前入金(デポジット)をすることができ、カードの利用上限を超えた決済をすることができます。
カードの上限を超えてしまう為に、現金で支払っていたような支払いを、前入金をすることによってクレジットカード決済ができますので、その分のポイントを無駄なく貯めることができます。
マイルを無期限で貯めたい方
ANAアメックスゴールドは、カードに貯まったポイントの有効期限が無期限になります。貯まるポイントは、アメックスのメンバーシップ・リワードのポイントです。
ANAマイルに交換してしまうと、有効期限は3年ですので、ゆっくり貯めたい場合や、大量にポイントがある場合、有効期限がないことはメリットになります。
家族で海外旅行に行くためにマイルをたくさん貯めている方は、あっという間に3年過ぎてしまい、必要なマイルが貯められなかったり、必要な時にマイルが足りなかったりすることがあります。
また、ポイント移行の上限もありませんので、必要な時に一度にポイントをマイルに交換して使うことができます。
※VISAやJCBはポイント獲得から3年が有効期限になります。
SFC修行をする予定の方
SFC修行のために、ANAの航空券を大量に購入する予定がある場合、プラチナカードを覗けば一番最適なカードはANAアメックスゴールドになります。
理由は、
・ANA航空券購入でのマイル還元率が3%であること
・キャンペーンポイント獲得にかなり近づけること
です。
旅行保険やカードの付帯サービスを受取りたい方
旅行保険やスーツケースの無料宅配、海外での電話サポートなどANAゴールドカードの中でも付帯特典が優れています。
ANAゴールドカードの付帯サービスや特典について詳しくは下記の記事をご参照ください。
ANAアメックスゴールドのデメリットまとめ
ANAアメックスゴールドのデメリットを中心に、作っちゃダメな方向けの開設をしてきました。
カードの基本情報の中のデメリットは下記の通りです。
- 年会費が高い(特に家族カード)
- アメックスブランドは海外決済に弱い
- プライオリティパスがない
- レストラン1名無料サービスがない
付帯サービスが気になる場合は、プロパーのアメックスゴールドがオススメです。
(ほぼ同じ年会費で、プライオリティパス、レストランサービスが付帯。ANAマイルの航空券購入やフライトボーナスがない。)
また、入会で獲得できるキャンペーンポイントが大きいため、このポイントを獲得できる見込みがない場合は、作ってもダメなパターンになるかと思います。
逆に、SFC修行をする、大きな買い物がある場合には、大量マイル獲得につながるので、作成のメリットがあります。
ANAアメックスゴールドを作成するメリットがある場合は、キャンペーンやお得な情報を別の記事で紹介していますので、ご参照ください。
最後までご閲覧いただき、ありがとうございました。